本日10/22は、TBS系のバラエティ「この差って何ですか」という番組内で、わかりにくい言葉の差が徹底的に検証されていました。
それは、女性のパートナーを表す単語「妻・嫁・女房・奥さん・家内・カミさん」について。
皆さんはこの言葉の違いをはっきりとご存知ですか?
筆者はなんとなく知っている・・・という状態でしたが、番組内では定義も紹介されていて、大変ためになりましたので、ここでもご紹介していきます。
【この差って何ですか】で紹介されたクイズについて
「この差って何ですか」という番組で、以下のようなクイズが出題されました。
Question:
仮に、こうじ君&ひろみさんが夫婦だとします。
こうじ君は友人に、ひろみさんが自分のパートナーだと紹介するとき、
なんと言うのが適切でしょうか?
選択肢1: 「こちらは妻のひろみです。」
選択肢2: 「こちらは嫁のひろみです。」
選択肢3: 「こちらは女房のひろみです。」
選択肢4: 「こちらは奥さんのひろみです。」
選択肢5: 「こちらは家内のひろみです。」
選択肢6: 「こちらはカミさんのひろみです。」
この選択肢のなかで、みなさんはどれが適切だと思いますか?または、よく使う(耳にする)のはどれですか?
【答え合わせ】妻・嫁・女房・奥さん・家内・カミさんの定義は?
それでは、それぞれの言葉の違いをご紹介していきます。
「妻」という単語の意味・定義
この妻という単語は、712年に編纂された古事記で一番最初に見られたといわれています。
当時は婚姻制度がなかったものの、両親に認められて一緒に生活する女性のパートナーのことを妻と呼んだそうで、
婚姻制度ができた明治時代以降は、婚姻関係を結んだ女性のことを妻と呼ぶようになりました。
つまり、女性のパートナーを紹介する場合は、「妻の○○です。」と紹介するのが最も適切だと言えます。
「嫁」という単語の意味・定義
この言葉は、「良い女(よいめ)」という言葉が語源のようで、それが「よめ」に縮まったと言われています。
例えば両親が「息子は良い女(嫁)をもらった」という風に使用し、
嫁には、息子のパートナーという意味があるそうです!
そういうわけで、自分のパートナーを紹介する際は、「嫁」という単語を使えないのですね。
「女房」という単語の意味・定義
古文の学習をすると、「女房」という言葉が出てきたことがあるかもしれませんが、その時には「パートナー」と訳さなかったかと思います。
女房は、使用人の女性という意味なんだそうです。
この単語も、パートナーを表す意味にはならないのですね。
「奥さん」という単語の意味・定義
この単語は、「奥方」という単語が語源であり、身分が高い人の妻を指します。
(江戸時代では、身分が高い女性が奥の部屋にいたということで、現代でも「大奥」というドラマが有名です)
そして奥さんという単語は、誰と話しているのかによって誰の妻を指すか?意味が異なるので注意が必要です。
他人と話しているときに「奥さん」を使用する場合は、他人のパートナーという意味になります。
そのため、自分のパートナーを他人に紹介するときには使えない単語になります。
(他人のパートナーのことは、「奥さん」といいます)
一方、自分の妻と話をしているときには、妻を敬って「奥さん」と呼ぶことが可能です。
ややこしいですね。
つまり・・・
自分のパートナーと話をしているときには、彼女のことを奥さんと呼んでOK、
しかし他人に自分のパートナーの話をするときは、奥さんではなく妻と呼び方を変えるべき、ということでした。
「家内」という単語の意味・定義
家内とは、家の中にいる人という、ある意味そのままの意味です。
昔は男は外で働き、女は家を守るといった考え方があったため、「家内」という言葉が使われていたようですが、現在は女性も外で働くため「家内」という単語は適切ではないということでした。
そう意味で「家内」は、少し男女差別を感じる単語だから、今は使われないのかもしれません。
現在でも、専業主婦をされているパートナーなら「家内」という言葉を使っても良いかと思いますが、みなさんはどう思いますか?
もちろん「妻」という言葉を使っておけば、問題はなしですね!
「カミさん」という単語の意味・定義
カミさんの語源は、神様なのだとか。
パートナーは対等なので、この言葉は使わないということでした。
しかし番組内では、妻の方が位が上なので、「カミさん」という言葉が使えると発言される方がおられ、笑いをさそっていました。
まとめ
今回は、「この差って何ですか?」という番組で放送された、ためになる言葉の使い分けについて紹介していきました。
男性が自分の女性のパートナーを紹介する場合には、「妻」と言うのが最も適切だというお話でした!